データ分析とトレンド予測でヒット記事を生み出す編集長室の仕事とは
質だけでなく数字にもこだわる編集者の仕事とは

「金融の力で、安心を届ける。」をミッションとする株式会社モニクルリサーチ。当社が運営する経済メディア「LIMO(リーモ)」では、くらしに根ざした「お金」の情報を身近に、分かりやすく理解してもらうためのコンテンツを配信しています。
今回お話をお聞きするのは、メディア編集本部 編集長室で編集者として働く齊藤慧さんです。
新聞記者からWebメディア編集者に転身した齊藤さん。現在は編集長室で、データをもとに、読者に読まれるコンテンツを提供しています。編集長室での仕事内容やリモートワークならではの働き方の工夫などについてお話を伺いました。

株式会社モニクルリサーチ
メディア編集本部 編集長室
齊藤 慧 kei Saito
新聞記者からWebメディア編集者へ転身
最初に、齊藤さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
大学を卒業後、IT企業に就職しました。ですが、以前からマスコミ関係の仕事に興味があり、改めて自分のやりたいことを考えたときに、その思いが強くなり転職を決意しました。社会保障を取り扱う記事を主に担当し、医療保険や介護保険制度の解説記事などを執筆していました。
転職した当初は、何もかも分からず、周りについていくために必死に勉強していましたね。
当時のお仕事からは、どのような学びがありましたか?
専門知識を学べたのはとてもありがたかったですね。また、取材のアポの取り方など、記者としての「いろは」をしっかり身につけられたのもよかったです。
転職したきっかけは何だったのでしょうか。
10年ほど前になりますが、その頃はWebメディアがとても盛り上がっていたんです。「PV」や「UU」といったキーワードが分かっていないのはまずいのではないかと考えるようになりました。実際の現場で経験を積みたいと思い、大手のIT企業のグループ会社で、Webメディア運営をしている会社に転職しました。
そこでは、どのようなお仕事をされていたのでしょうか。
家電・ガジェットなどの商品の比較サイトに掲載される記事の編集です。当時はWebメディアの知識も商品の知識もなかったのに、採用していただいたことはありがたかったですね。
いままでとは媒体の種類もジャンルも異なるということで、プレッシャーはありませんでしたか?
前職とのギャップが大きく、大変な部分はありました。ただ、当時の先輩方がとてもいい方ばかりで、分からないことは素直に聞ける環境だったので何度も助けていただきました。
また、月に数十本という大量の記事を執筆することや、外部ライターのマネジメントを経験できたことは貴重な体験でした。
外部ライターへの依頼は、最初は「自分で書いた方が早いのでは」と思うこともありました。ですが、マニュアルを作ってお渡しすることで、クオリティが担保された記事が上がってくるようになりました。しっかりとレギュレーションを整えれば、自分の手を動かさなくても回る仕組みが作れると気づけたことは、大きな学びでしたね。
次は、どのようなお仕事をされたのでしょうか。
弁護士や税理士など、士業の方のマーケティング支援をする会社に転職しました。集客のために経営者向けメディアでコンテンツ制作を担当していて、「資金調達とは」というような解説記事を書いたり、経営者の方へインタビューをしたりしていました。
対象は変わりつつも、一貫して編集のお仕事をされていらっしゃるんですね。
そうですね。編集という仕事の軸は変わりませんが、扱うテーマや視点が変わる中で新しい発見がありました。経営者にインタビューを重ねる中で、これほどまでに視座の高いビジネス感覚を持ち、戦略的に働いている方がいるのかとカルチャーショックを受けました。コンテンツ制作自体は好きだったのですが、もっとビジネスに直結させ、売り上げに貢献できる形で活かしていきたいと考えるようになったんです。
「クリエイティビティ」と「売上」の両立を目指しモニクルリサーチに入社
――そのタイミングで、株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)との出会いがあったのですね。
はい、転職サービスでスカウトをいただきました。先ほどもお話したように、その頃は経営者の方と関わる機会が多く、「もっとビジネスの上流に関わりたい」という気持ちが大きくなっていたんです。僕の仕事はコンテンツ制作ですが、そちらではビジネスの話ができる人が少なく、ビジネスの話ができる人はコンテンツ制作についての話ができないことが多かったので、少しもどかしく思っていた記憶があります。
大多数の方が、「いいものを作ることと、売り上げを立てることは両立しない」という考えで動いている気がして、その固定概念を覆したいと思いました。当時、代表取締役の泉田さんとそのような話をして、とても盛り上がり、モニクルリサーチに対して「いい会社だな」という印象を持ちました。
そこで、すぐに入社を決めたのでしょうか。
元々、スカウトが来た時点では、転職は考えていませんでした。ただ、モニクルリサーチの仕事は読者の役に立ち、会社の利益にもつながり、さらに自分自身にも学びがあるので、「三方よし」でとてもやりがいがあると思いました。
また、当時勤めていた会社がコロナ禍で一時的にリモートワークをしていたのですが、「出社しない方が生産性が上がる」と気付いたことも大きかったです。ナビゲータープラットフォームではコロナ前からリモートワークをしていたので、その点も魅力でした。
データを分析し数値に基づいてヒットする記事を生み出す
入社されてから、どのようなお仕事を担当しましたか?
LIMOではお金やガジェットについての記事の執筆、MeChoiceではディレクションを担当しました。
齊藤さんは、これまでずっと編集のお仕事をされていますが、モニクルリサーチ ならではの特徴はありますか?
モニクルリサーチでは、常にデータを基に考えることが求められます。「新しいことをする時に、完全にゼロから考えるのはやめよう」と言われるのですが、成功事例や蓄積されたデータがたくさんあるので、エビデンスをベースにして考えようということだと思います。
感覚ではなく、数値で分析することが大事ということですね。
そうですね。僕も最初は苦戦したのですが、過去のヒット事例を参考にコンテンツを制作するとやはりたくさんの方に読んでいただけることが多かったんです。だんだん数字として結果が出てくると、記事を書く楽しみが出てきますね。まずは読んでもらうということが大事だと改めて思います。
齊藤さんは入社して4年目ですが、これまでを振り返ってみていかがですか。
目標達成を意識しながら仕事に取り組んだり、数字を分析する力がついたのは大きな収穫でした。また、これまでに書いたことのないジャンルに挑戦する機会が増え、書けるテーマの幅が広がったことに成長を感じています。最近では、コンビニに関する記事に初挑戦し、たくさんの方に見ていただけたのはうれしかったですね。
やはりテーマ選びは重要なのですね。
モニクルリサーチの編集の仕事は、新しく当たるジャンルを見つけることがとても重要だと思います。ジャンル開拓は宝探しのような感覚ですね。とはいえ、ただやみくもに選んでも成功しないので、「なぜそのジャンルを選ぶのか」という分析は欠かせません。
トレンド分析とKPI達成を担う編集長室の仕事とは
いまの編集長室でのお仕事についても詳しく聞かせてください。
一言で言うと、目標未達成時に迅速に対応する部署です。KPIが未達の際に、達成に向けて記事を集中的に執筆していきます。
また、当たる記事のジャンル予測も行います。例えば、昨日はコンビニの記事が多くみられていたのに、今日はスマホ記事のPVがアップしたというように、トレンドは日ごとに変化するんです。その流れを読んで「今日はこの記事を出そう」と判断しています。
トレンドはどのように追うのでしょうか?
現在のアクセスの状況はアナリティクスを活用してチェックしています。また、季節性の影響も大きく、例えばお花見シーズンが近いと桜の名所の記事がヒットしたりするので、その時期に応じた適切なテーマを見つけています。また、適切なタイミングで効果的に配信することを意識しています。
トレンドを意識して発信することで、より多くの読者に届きやすくなるんですね。記事の反響がすぐに分かることも、Webメディアならではの特徴ですね。
そうですね。公開してすぐに当たるかどうかが分かります。一般的なビジネスでは、業種によってはローンチから結果が出るまでに数年かかることもありますが、記事はすぐに反響が分かることがおもしろいです。
もともと上流工程に関わりたいと考えていた齊藤さんですが、理想的な形で携われているのではないでしょうか。
はい。コンテンツ制作だけではなく、ビジネス全体を俯瞰して見る仕事をしたいと考えていたので、それが叶う環境で仕事ができていると思います。
専門性の高い多様なメンバーが活躍するチーム
モニクルリサーチのメンバーの印象について教えてください。
困っているときに助けてくれる優しい人が多いです。僕も意識しているのですが、面白そうなネタを積極的に共有したり、ちょっと困りごとがあれば、すぐにオンラインで コミュニケーションをとるようにしていますね。フルリモートで顔が見えづらい環境だからこそ、助け合う雰囲気を大事にしたいと思っています。
フルリモートでも、積極的に共有や相談ができる雰囲気があるのですね。
はい。あとは、スキルが高く、それぞれ得意なジャンルが明確な方が多い印象です。例えば、旅行に強い人、SNSに強い人、金融に強い人などがいて、それぞれの専門分野に強みがあり、細かい話を分かりやすく書けるのがすごいと思いますね。
すごく多様なメンバーがいるという印象があります。
さらにユニークな方が入ってくださったら、もっと面白くなると思います。ただ、モニクルリサーチのやり方を踏襲できる柔軟性も大事だと考えています。
今後、モニクルリサーチでやりたいことはありますか?
編集長室の役割をしっかりこなすことですね。KPIにこだわりつつ、新しくヒットするジャンルの開発をしていきたいです。また、編集長室は、読者の役に立ち、会社の利益にもつながり、さらに自分自身にも学びがある「三方よし」をやれる場だと思うので、ビジネス全体を俯瞰しつつも、コンテンツに携わることを引き続きやっていきたいですね。
本日はありがとうございました。
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