LIMOのトラベルライターとして実験と検証を繰り返しAIには書けない記事を届けたい
質だけでなく数字にもこだわる編集者の仕事とは
「金融の力で、安心を届ける。」をミッションとする株式会社モニクルリサーチ。当社が運営する経済メディア「LIMO(リーモ)」では、くらしに根ざした「お金」の情報を身近に、分かりやすく理解してもらうためのコンテンツを配信しています。
今回お話をお聞きするのは、メディア編集本部 LIMO編集部で主に旅行記事を担当し、取材、執筆をしている成瀬亜希子さんです。
もともと旅が好きだったという成瀬さんは、当社に入社する前から旅行記事をはじめ、さまざまなジャンルの記事を執筆されていました。これまでの仕事とモニクルリサーチでの仕事での違いや、仕事でのやりがいなどについて、成瀬さんに話を聞きました。
株式会社モニクルリサーチ
メディア編集本部 LIMO編集部 第5部
成瀬 亜希子 Akiko Naruse
もともと旅行が好きで、フリーランスを経てモニクルリサーチへ
成瀬さんは、この会社に入る前には、複数の会社でさまざまなジャンルの記事を書かれていたそうですね。
広告代理店、編集プロダクション、IT企業で、主にエンタメ系の編集やライターをしてきました。いろいろな媒体を経験したことで、ターゲットごとに記事を書き分けられるようになり、仕事の幅も広がっていきました。
ただ、会社員として働く中で「ひとりでやってみたいな」という気持ちがわいてきたんです。そこで思い切って退社することにして、数年間フリーランスのトラベルライターとして、旅行記事をメインに配信するメディアに寄稿していました。
「旅行」のライターになったのはなぜですか?
もともと旅行が好きで、ひとりでいろいろな場所に旅をしていました。自分でブログも書いていたんです。それを知った旅行メディアの人から声をかけられて、フリーで旅行記事を書くようになったのがきっかけですね。
当時執筆していた旅行メディアでは、基本的に自分で取材したい場所をリサーチして依頼書を送っていました。また、年に数回ほどプレスツアー(※)に招待されることもありました。ツアーの参加枠には、ライター枠だけでなく、旅行会社枠、インフルエンサー枠もあったので、異業種の人とも知り合う機会があって、楽しかったですね。
ですが、そんな時にあいにくコロナ禍になってしまって、生活ががらりと変わりました。
※商品や施設、地域などを宣伝するため、現地にメディア関係者を招き、視察・体験してもらうことで理解の促進を図る、旅行型の取材誘致活動
コロナ禍では、観光業、旅行業は特に大きな打撃を受けましたよね。
旅行をテーマにするトラベルライターの仕事にも大きな影響があり、フリーランスで働くことの厳しさ、難しさを感じました。一方で、フルリモートで働ける会社が多くなるきっかけになったとも思います。
そんな状況で、「この先どうなるんだろうか」と考えた結果、もう一度会社員に戻ろうと思いました。そして、もし戻るならフリーランスの時と同じような働き方ができるフルリモートの会社がいいな、と思い始めたんです。
当社では、2013年の創業直後から、ほぼ全員がフルリモートで働ける環境を整えてきました。
そうですよね。フルリモートの会社を探していたところ、エージェントを通じてこの会社を紹介していただき、2022年の12月に入社しました。
面談では、代表取締役の泉田さんと楽しく雑談をした記憶があります(笑)。ただ、雑談の中で、「何ができるのか」「どんな記事を書けるのか」という点は見極められていた気がします。
入社後、最初の配属先がさまざまな部署の編集を支援をする役割だったので、会社全体の仕事の流れを知ることができました。
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LIMOで旅行記事を担当 誰かのアクションを起こすような記事を書きたい
――現在、成瀬さんが担当されている仕事について教えてください。
株式会社モニクルリサーチのメディア編集部に所属しています。その中でも、LIMO編集部の第5部に所属しています。
第5部では、旅行やおでかけを中心とした新規ジャンルの開拓をはじめ、旅行支援などのキャンペーン情報、季節のイベント情報などを発信しています。また、SNSで話題となった投稿について取材する記事も手がけています。
成瀬さんは、どのようにネタ探しをされているのですか?
やはり日常的にSNSでの情報収集は欠かせません。特に、私は旅行記事を担当しているので、鉄道アカウントなどお出かけ系の発信はよく見るようにしています。ただし、情報のインパクトだけではなく、信憑性もしっかりとチェックするように意識しています。
LIMOでは、一次情報をもとに分析した内容を正確に伝えることを大切にしているので、信頼できるアカウントによる発信なのか、プロフィールや日々発信されている情報を見て、編集者の視点でしっかりと判断するように意識しています。ネタ探しに一番時間をかけているかもしれません。
これまでLIMOで書いた記事の中で、印象深いものはありますか?
昨年の記事になりますが、鉄道系ユーチューバーの方に取材をした、「東京・赤坂駅から福岡・赤坂駅へ!改札を出ない大移動がSNSで話題に」という記事が印象に残っています。
記事中では、東京・赤坂駅から福岡・赤坂駅までのルートを紹介しているのですが、「智頭急行は人気があるので撮影したくて敢えて経由しました」というコメントを智頭急行の会長を務める鳥取県知事の平井伸治氏に実際に読んでいただいたようで、投稿者様の元に県名産品の新甘泉梨が届いたというエピソードがありました。
LIMOでは、もちろんより多くの方に読んでいただくメディアにしていくことが大きな目標ではありますが、このように思わず誰かのアクションを起こすような記事を書けると、この仕事をしていてよかったなと思えますね。
取材時に大切にするのは「相手との関係性」
取材も多いと思いますが、日々どのように仕事を進めていらっしゃいますか。
取材を行う場合も、まずは自分で調べたり、口コミを読んだりと、事前リサーチが欠かせません。媒体やテーマに合ったスポットが見つかったら、広報の担当者に電話をした後、メールで取材依頼書を送ります。メールで依頼するだけだと、他のメールに埋もれてしまうからです。そのあと日程調整をして、取材する日を決めていくという流れです。
取材に行ったら、その場で気になることをすぐに質問するようにしています。取材後はICレコーダーを聞き返して原稿を作成しつつ、何十枚、何百枚と撮影した写真の中から、記事内で使用する写真を選びます。平均して、取材依頼から記事が公開されるまで、3週間くらいかかっていると思います。
取材して記事を書く中で、大切にしていることがあれば教えてください。
取材先の知られざる魅力やエピソードを自分なりの視点や切り口で伝えるためにも、「取材先との関係性」を大事にしています。短い時間の中でも取材相手の話をしっかり引き出せるような距離感と関係性を築けるように、心がけています。
たとえば、代金をきちんと支払って飲食をしたり、公開前にチェックをお願いするなど、行動を通じて取材先の方に「この人なら信頼できそう」「もっと話してみたい」と思ってもらえるように努めています。
そうした心がけをすることで、自分ならではの経験や視点を生かして、取材先の魅力を伝える記事を書けると考えています。
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実験と検証を繰り返す日々 AIには書けない記事を届けたい
成瀬さんは、この会社に入られる前も旅行記事を書かれていましたが、同じテーマでも、前職までと違いはありますか。
この会社では、「ヒット記事から学ぶ」ということを意識しています。過去によく読まれた記事から、何がヒットの要因になったのかを分析し、そのポイントをおさえて記事のベースとすることで、次の記事も読まれやすくなると予測ができます。データをもとに着想する点が、以前と比べて大きく意識が変わったところです。
ただ、数字を追いかけつつも、やはり旅行の記事なので「ここに行ってみたい」「それを見てみたい」と思ってもらえるよう、読者の心に響く内容になるように常に心がけています。
なかなか難しいことが求められているとは思いますが、実験と検証をスピード感をもって繰り返す日々です。
なるほど。それは確かにやりがいがありそうです。今後書いてみたい記事、やってみたいことなどはありますか。
現在は、旅行やおでかけを中心とした新規ジャンルの開拓に力を入れています。例えばですが、ホテル広報の方に「ホテルあるある」を取材してまとめたり、SNSで話題の観光地やホテルを取材するなど、AIには書けない体験ベースの記事を書いていきたいですね。
また新しい試みとして、モニクルリサーチの働き方であるフルリモートを生かした
「ホテル暮らし」「ワーケーション」なども、期間限定で考えていますので、いつかそちらの体験談やノウハウも記事として出していけたらと思っています。
最後になりますが、どんな人と一緒に働きたいか、お聞かせいただけますか。
「自分と違う考えを持っている人」「自分と異なる発想を持っている人」と一緒に働きたいです。お互いに相乗効果が生まれて、アイデアが生まれやすくなると思います。
LIMO編集部は、お金や経済に限らずたくさんのカテゴリを持っているので、編集者もおのずといろんな視点を持っている人が集まっていると思います。新しい企画も生かせる場があるので、新しい視点を持つ人と働きたいですね。
会社の雰囲気としては、年末に全社で集まれる機会もあるので、フルリモートとはいえ、リアルでコミュニケーションを取る機会も多いですね。また、オンラインでのランチ会や歓迎会も頻繁に行われているので、楽しく働けています。心配せずに飛び込んできていただきたいですね。
本日はありがとうございました。
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