メディア事業本部で募集する仲間はどのような人材か
モニクルリサーチ採用担当の柳奈央子さんに聞く【Vol.3】
株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」やくらしとお金の課題解決サービス「MeChoice(ミーチョイス)」などを運営するメディアサービス会社です。
LIMOは2015年にコンテンツ配信をスタートし、現在では月間ユニークユーザー数が1200万人を超える日本でも指折りの経済メディアとなっています。LIMOで取り扱うコンテンツは、はたらく世代が日々のくらしの中で直面するお金の話を中心として、専門家がわかりやすく解説することを目指しています。
また、ユーザーのお金に関する課題解決にも取り組んでおり、2022年にはWebサービスであるMeChoiceをスタートしています。
今回は、株式会社モニクルリサーチの採用担当である柳奈央子さんにVol.1とVol.2の記事に引き続き、「モニクルリサーチのメディア事業本部はどのようなことをしているのか」、また「メディア事業本部が求める人材」や「どのような人材が活躍しているのか」について話を聞きました。
※2024年9月4日付で、株式会社ナビゲータープラットフォームは株式会社モニクルリサーチに社名変更いたしました。また、記事内の情報は、2024年7月時点のものです。
株式会社モニクル
採用担当
柳 奈央子 Naoko Yanagi
メディア事業本部ではどのような事業を行っているか
メディア編集本部に引き続き、今回はメディア事業本部についてお話を聞かせてください。
メディア事業本部は、当社が運営するLIMOやLIMO&Financeをはじめとしたネットメディアを軸として、様々な事業を推進していったり、新規事業を立ち上げることが主な役割です。
メディア事業本部は大きく2つに分かれています。
ひとつは事業戦略企画推進室(事業戦略室)、もう一つはメディアリレーション室(MR室)です。
いずれも当社の中では新しい部署で、事業戦略室は2023年に、メディアリレーション室は2024年に設立されました。
事業戦略室は既存事業の拡大と新規事業の創出を行う
では、事業戦略室からどのようなことを担当しているのか詳しく聞かせてください。
事業戦略室は、当社の既存事業を拡大させるための作戦を立案し、実行する役割を持っています。また、当社が成長するために必要な事業を企画し、戦略立案、どのような作戦を行うのか、またその実行が主な役割です。
私たちの既存事業には、インターネット広告事業があります。その中でネットワーク広告運用が重要な仕事です。
インターネット広告はネット広告のプラットフォーム様などからさまざまなデータの取得ができます。事業戦略室では、そうしたデータを分析し、読者のエンゲージメントを最大限考慮しながらも、どうやって収益を最大化できるかを考えます。
ネット広告と読者やユーザー体験はどうしてもトレードオフの領域が残ります。メディアとしては読者に読みやすいようにコンテンツを提供したい一方、品質の高いコンテンツを今後も提供し続けるためには収益を上げることも必要です。ですので、データを見ながら細かく広告運用でチューニングを行っています。
また、新規事業として読者やユーザーの方々とのエンゲージメントの強化を考えています。
LIMOはこれまでコンテンツ発信に注力してきましたが、その中で読者の方から「もっと詳しく教えてくれないか」「自分の場合はどのような選択をすればよいのか」といった熱量が高い問い合わせも増えてきました。こうした背景もあり、読者やユーザーの方とのエンゲージメントを更に深める方法がないのかなども事業戦略室で模索しています。
たとえば、メディアで一般的なエンゲージメントの方法といえばメールマガジンですが、現在ではSNSも重要です。そうしたメディアチャネルごとのエンゲージメントを企画するのも事業戦略室の役割です。
また、そうしたチャネルだけではなく、自社で開発するツールやアプリなどでLIMOを知ってもらい、好きになっていただく施策も企画しています。
最近ですと、「キャラつくAI」という生成AIを使ったお絵描きツールをリリースしました。こうした取り組みを通じてLIMOを知っていただくというのも事業戦略室の仕事です。
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MR室はLIMOと読者、LIMOと事業会社をつなぐ
続いて、MR室はどのようなことをしているのでしょうか?
MR室は、LIMOをはじめとした当社が運営するWebメディアと読者、また企業との結びつきを強化することを目標としています。メディアを通じてのステークホルダーのエンゲージメントが目的です。
MR室では、企業が届けたいメッセージを読者やユーザー目線で評価した際に「有益だ」「役に立つ」と思える内容をコンテンツとして制作したり、読者と企業を結びつけるイベント企画などの幅広い業務を担当しています。
MR室での具体的な仕事内容を教えてください。
MR室で働く社員はコンテンツを制作するので、編集者や記者でもありますが、それと同時にLIMOを知ってもらうための「エバンジェリスト」でもあります。MR室のメンバーを通じて、企業とLIMO編集部やMeChoice編集部をつないだり、当社のSNSアカウント向けのキャンペーン施策なども企画したりしています。つまり、社内では社外とのハブ的な役割ですね。
MR室の仕事は、大きく3つに分けることができます。
ひとつは、自社の商品やサービスの思いを届けたい企業の広報から最新情報を入手し、当社のWebメディアを通じてそれらの良さや話題の内容をコンテンツとして発信することです。
編集者経験がある社員が自らのスキルを生かして、コンテンツの企画から制作までの全般を担当しています。
ふたつ目は、読者をはじめとしたメディアのステークホルダーをエンゲージすることです。メディア事業本部の事業戦略企画推進室やSNS運用を行うメディアディレクションチームと連携し、読者との関係性の構築も同時に行っています。
3つ目は、読者やユーザーと企業を結びつけるイベントを企画することです。当社では、コロナ禍以前では、個人投資家向けのIRセミナーなどのイベント企画と運営を行っていたりしておりました。今後も、こうした企画をしていくことも考えております。
このようにMR室では、読者やユーザー、企業、当社メディアをそれぞれにつなげて「三方良し」と言える関係性をつくることが理想です。
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メディア事業本部が求める人材とは
メディア事業本部では、どのような人材を求めているのでしょうか。
当社が価値観として大事にしているキーワードが3つあります。
「誠実」「卓越」「尊敬」
以上の3つが、当社が社員に対して求める価値観です。ひとつずつ簡単に説明していきます。
まず、仕事に向き合う姿勢で求めるのが「誠実」であるということです。自分の仕事がお客様や取引先企業、そして仲間といったステークホルダーに対して誠実であるかを大切にしています。たとえば、「この仕事は本当にお客様のためになっているのか」「この依頼は相手に無理を強いていないのか」「この議論は本音で行えているか」といったことを常に考えるということです。近江商人が大切にしていたまさに「三方よし」がまさに当てはまります。
ふたつめは「卓越」です。当社は社員に対してそれぞれの立場におけるプロフェッショナルとして卓越性を求めています。仕事におけるスキル面はもとより、仕事に対する責任感も求めています。仕事の品質や精度、スピードは最終的には個人に依存することになります。したがって、個人の卓越性なしには良い仕事はありえません。それぞれの得意分野で卓越していることが求められます。
最後は、相手を「尊敬」する気持ちを持っているかという姿勢です。仕事をするとなれば「発注する側」「発注される側」という関係が生じます。社内においても「お願いする側」「お願いされる側」という関係もあるでしょう。発注する側が発注される側に対して尊敬の姿勢を欠いてしまうと、仕事の精度も落ちるでしょうし、その後の継続性も疑わしくなります。これは社内の関係でも同じです。仕事はそれぞれの役割で成立するものです。尊敬のベクトルはお客様だけではなく、取引関係者、社員同士にも向けられるべきと考えています。
メディア事業本部で成功している方はどのような人でしょうか。
当社で成功している方は、部署関係なくいえるのですが、「チームプレーヤー」であるということです。これは先ほどお話ししていた3つの価値観の要素が重なり合うと見えてくる特徴です。
また、メディア事業本部は、本部内だけではなく、メディア編集本部や外部協力者の方々との連携が欠かせません。各人が専門性を持つだけではなく、関係者で協力し合い、個人では成し遂げられない大きな結果を生み出すことが期待されています。したがって、必然、チームプレーヤーが成功している人といえます。
ここまで、事業戦略室とMR室がありましたが、それぞれ求める人材は異なるのでしょうか。
はい、部署ごとに異なっています。
事業戦略室は、データにもとづいて論理的に判断ができる人材を求めています。加えて、判断だけではなく、データをもとに仮説を立て、その仮説をひとつずつ検証できる忍耐強さも必要となります。
たとえば、ネットワーク広告運用においては様々なデータをもとに意思決定をすることが必要です。
加えて、事業戦略室は新規事業も生み出していくこともミッションとなります。そのため、世の中にアンテナを広げ、当社の成長に貢献する事業アイデアを企画する創造力も求められます。新規顧客開拓では、データ分析から、どういった優先順位で顧客開拓をしていくかなどの戦略立案が求められます。
一方、MR室では、外部との接点作りを行えるコミュニケーション力とアイデアをアイデアに終わらせない実行力を兼ね備えた人材を求めています。
読者やユーザーが使うメディアの形は今後も変わっていくでしょうが、メディアに求められるものは変わらないものがあると思っています。読者やユーザーがメディアに求めるものは「信頼できる情報」「役に立つ内容」「わかりやすいコンテンツ」であり、企業は届けたい人たちに発信したい情報が届くことです。こうした本質を理解したうえで、メディアの形ににとらわれない企画ができる人材です。
本日は長時間、ありがとうございました。
ここでは一般的な内容についてお話をしたので、詳細はカジュアル面談などでご相談いただけると、皆さんの個別の疑問にお答えできると思います。ぜひご活用ください。よろしくお願いします。
次回は、コンテンツ編成本部について、詳しくお話をお聞きします。
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